ローマ市内の美術品をできるだけ効率的に見て回るための散歩コース紹介の第2回。
今回は、サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂からサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂までの約2kmの道のりをご紹介します。
ローマ美術散歩② サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂からサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂まで
必要時間:半日
チェックポイント数:5カ所(休憩1カ所)
移動距離:約2km
A サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂
(Santa Maria Maggiore) (公式HP)
始点はサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂。特別聖年に関する記事で述べたように、聖年にだけ開かれる「聖年の扉」が置かれているローマの4大聖堂(Basiliche Papali)のひとつです。
カブール通りからの外観。半円になっているところが教会の後陣になります。向こう側の正面入り口まで歩きます。
堂内には「勝利の門 (Arco Trionfale)」と呼ばれる5世紀の壮麗なモザイク画が。
B サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会 (San Pietro in Vincoli)
カブール通りに戻り、道路向かって左側の歩道をしばらく下っていくと、左手に急な上り階段が現れます。階段を上りきると見えてくる白い教会がサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会です。
この由緒ある教会の堂内右奥に、ミケランジェロ作「モーゼ」があります。
C コロッセオ (Colosseo)
サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会を出て、再び順路をたどると、古代の巨大円形競技場コロッセオを見下ろせるポイントに突き当たります(下の絵はイメージです)。
D サン・クレメンテ聖堂
(Basilica di San Clemente) (公式HP)
コロッセオの脇を抜けて、地図にあるように進むと、左手にサン・クレメンテ聖堂が見つかります。今ある12世紀の聖堂の地下に4世紀の聖堂跡があり、そのまた地下には1世紀の構造物が残っているという興味深い史跡です。
1階の建物ではモザイク画、地下ではフレスコ画を鑑賞できます。
E サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂
(San Giovanni in Laterano)(公式HP)
サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ通りを直進すると、いよいよ、ローマ4大聖堂のひとつ、サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂です。ここで、地図のようにいったん左に曲がり、メルラーナ通りから大聖堂に近づくと、このようにふたごの尖塔が並んで見えます。
F メルラーナ・カフェ
たくさん歩いた後はおいしいビールでも。ラテラーノ大聖堂からメルラーナ通りを少し下ると、メルラーナ・カフェがあります。名前はカフェですが、座ってのんびりとおいしいビールが飲めます。
カバーフォト出典:http://www.meteoweb.eu/2014/01/